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玉虫型飛行器 (模型)


サイズ: (およそ) (W)950×(H)600×(D)500 (mm) /木製

空を自由に飛ぶ、ということは人類の長い間の夢でした。15世紀、すでに空飛ぶ技術を考案していたレオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、グライダーの飛行実験に命をかけたリリエンタール、人類初の動力飛行に成功したライト兄弟などが有名ですが、日本にも世界に先駆けて人が乗れる動力つきの飛行機を考えだした人がいました。

「玉虫型飛行器」は、1893(明治26)年に二宮忠八がつくった、人が乗ることのできる飛行機模型です。二宮忠八は、1866(慶応2)年、四国愛媛の八幡浜市に生まれた人で、軍隊に入隊後、カラスの飛ぶ姿をヒントに「カラス型」というゴム動力の模型プロペラ機をつくりました。その後、カラス型に改良を加えた「玉虫型」をつくりました。玉虫型は時計のゼンマイを動力にした模型プロペラ機で、現在の固定翼式重航空機の原理を備えたものです。ちょうどそのころ日清戦争がはじまり、二宮は「軍用飛行器考案之儀ニツキ上申」という意見上申をしますが、軍幹部に受け入れられず、却下されています。戦争後、大阪の製薬会社に就職した二宮は、自費での製作を計画し、コツコツとその費用を貯めていきました。しかし、実行目前にライト兄弟の成功のニュースが伝えられ、大変がっかりしたといわれています。もし最初から製作されていれば、人類初の動力飛行は日本人だったかもしれません。

二宮がつくった「玉虫型飛行器」は残念ながら現存していません。当館に展示してあるものは、およそ1/10の縮尺模型です。

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